クイックスタートとは?
利用していたiphone7に限界を感じたので、iPhoneSEに機種変更することにしました。
これまで機種変更をする際には、一度パソコン上のitunesにバックアップを取ってからデータ移行をするのが定番でした。
しかし、ios12.4以降で利用できる「クイックスタート」という方法を使うと、パソコンがなくても、iPhone同士を近づけるだけでデータ移行ができます。
今回、この方法で見事に機種変更とデータ移行ができましたので、備忘録として記録しておきます。
クイックスタートの前に基本事項
旧iPhone→iPhone7 32GB ios14.1
新iPhone→iPhoneSE2 64GB ios13.4
※当然、移行元より移行先iPhoneの容量が大きくないとできません。
本体はSIMフリー機をAppleの公式サイトから購入しました。
携帯会社は三大キャリアではなく、mineoのAプランを利用しています。

電話番号の変更はありません。
移行にはWi-Fi環境が必要です(ない場合はiPhone同士をつなげるケーブルを買えばできるようです)。
旧iPhoneはBluetoothを使える状態にしておいてください。
なお、移行時間を短縮したい場合は写真データをGoogleフォトなど外部ストレージに移動させておくことをおすすめします。
事前準備・LINEは引き継ぎが必要
データ移行を始める前に念のため、itunesにバックアップを取りました。
Apple IDやパスワードが必要ですので、記録しておきましょう。
一部アプリはデータが消えてしまう可能性があるので、引き継ぎのやり方を確認しました。
引き継ぎのIDやパスを確認し、スクリーンショットを撮っておくと安全です。
有名なアプリでは、LINEが事前にトークのバックアップをしておかないと過去のトーク履歴が消えてしまう仕様になっています。
利用者は必ず公式サイトを見て、事前準備をしておきましょう。
手順通りにやれば、難しくありませんでした。
<LINE公式サイト>

クイックスタート作業開始
まず、新iPhoneの電源を入れ、旧iPhoneに近づけます。
SIMカードはまだ旧iPhoneに入れたままでいいです。
左が新iPhone、右が旧iPhoneです。
近づけると旧iPhoneに上記のような表示が出ます。
「続ける」を押してください。
するとこのような画像が出現します。
表示されているように、新iPhoneの画面に映っている青い模様へ旧iPhoneのカメラを向けてください。
カメラの円の中に模様が入るようにします。
データ移行が始まりますが、しばらくすると、上記のように「ほかのiPhoneのパスコードを入力」というメッセージが出ます。
ほかのiPhoneというのは旧iPhoneのことです。
旧iPhoneのパスコードを入力してください。
しばらく、このような画面が続きます。
しばらくすると、新iPhoneのほうに指紋認証やsiriの設定画面が登場します。
しかし、これらはデータ移行後でも設定できるので、このときは飛ばしました。
どうやら、ここからがデータ移行の本番となるようです。
予想転送時間が10分から15分と表示されていますね。
まずはAppleIDの設定から始まるようです。
Apple IDのパスワードを入力してくださいと出てきました。
入力しましょう。
このあたりは「同意」し、「続ける」を押すしかありません。
データの移行が始まりました。
じっくりと待ちましょう。
途中、なぜかWi-Fiが切れて「4G」になったときがありました。
そういう仕様なのか、我が家の電波状況が悪いのかはわかりません。
転送が完了しました。
同時に新iPhoneの方は再起動されます。
再起動が終わると普通に立ち上がります。
「SIMなし」と表示されています。
この時点でSIMカードの差し替えを行います。
注:mineoの場合、プロファイルのインストールが必要です。
mineo利用者の場合はSIMカードを差し替えたあと、プロファイルをインストールする必要があります。
mineoアプリのプロファイル設定から各プラン(私の場合はAプラン)を選択し、インストールしてください。
アプリを利用していない方は以下のアドレスから設定ができます。
この設定ができていないと、Wi-Fi環境下でしかiPhoneを利用できません。
忘れがちなので注意してください。
クイックスタート後、その他の設定
Touch IDやsiriを利用される場合は設定をしてください。
LINE利用者はトーク履歴をバックアップ先から復元してください。
連絡先やカレンダーの予定など、データが消えていないか確認してください。
各アプリの状況も確認してください。
Google系アプリはログインをし直してください。
旧iPhoneはデータを消去するまでWi-Fi下なら使用できます。
なので、うまく移行できていないアプリのデータなどがあれば、旧iPhoneから取り出せないか試してください。
余談:クイックスタートを2台設定して違った点
今回、家族分を含めて、2台のデータ移行を行ったのですが、片方は途中でiosの更新が行われました。
そのため、結構時間を取りました。
また、そちらの方では新iPhone再起動後、一斉に各アプリのダウンロードが始まりました。
ですが、もう片方では行われませんでした。
今回、黒のiPhoneSE2と赤のiPhoneSE2を購入したのですが、どうやら製造時期によって、iosのバージョンが違うようです。
そのあたりで差が出たのではないかと思います(時間がかかったのは黒のiPhoneです)。
iosの更新が行われた方では約30分かかりました。
しかし、内15分くらいはiosの更新にかかった時間です。
2台目はトータル15分くらいでデータ移行ができました。
私が移行を確認したアプリ
LINE:先述したように移行が必要です。
Bluetooth機器:機種が変わったので、機器との再マッチングが必要です。
Google関係:gmailなどはすべてログインしなおせば問題ありませんでした。
楽天関係:これもログインしなおせば問題ありませんでした。
銀行関係:これは銀行によって違いました。再設定する必要がある銀行もありました。
カレンダーアプリ:問題なし
メモ帳アプリ:問題なし
Facebookアプリ:問題なし
Instagramアプリ:問題なし
Twitterアプリ:問題なし
1Password(パスワード管理アプリ):問題なし
マクドナルドアプリ:問題なし(楽天ポイントとの連携も維持されていました)
ケンタッキーアプリ:問題なし(Pontaカードとの連携も維持されていました)
あすけんアプリ(健康管理アプリ):問題なし
Yahoo!ニュースアプリ:再ログインが必要。
10年日記アプリ:問題なし
safari:問題なし。ブックマークなどそのままでした。
Chromeアプリ:問題なし。ブックマークなどそのままでした。
Amazonアプリ:問題なし
Tポイントアプリ:問題なし
radikoアプリ:問題なし
ドラゴンクエストモンスターズ(ゲーム):あらかじめ引き継ぎ用のパスワードなどを取得しておく必要あり。
ポコポコアプリ(ゲーム):問題なし
キャンディ天国(Yahoo!提供のブラウザゲーム):データが消えました。
なぜか、ブラウザゲームだけ、データが消え、最初からやりなおしとなりました。
最後に……クイックスタートはとても簡単でした
以前、iPhone6からiPhone7に機種変更した際は、itunesを経由してデータ移行しましたが、時間もかかるし、iosのバージョン違いもあって非常に苦労しました。
それに比べたら、このクイックスタートは非常に簡単で、iOSの更新さえなければ、短時間でデータ移行ができます。
ぜひ、皆さんも試してみてください
ちなみに旧iPhoneはAppleで下取りしてもらうこともできます。
その際にはデータ消去を忘れずにするようにしましょう。
以上、クイックスタートを使ったデータ移行の実体験でした。
↓サイト継続のためご支援いただけると幸いです。
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